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フーテンくまさんの長沙日記

  

本場の中華料理をたらふく食べたい,中国の雄大な自然に触れてみたい,そんなたわいもないことを考えていたら,いつの間にやら中国の日本語学校で働くことになりました。当然,中国語も全然話せません。あるのは旺盛な食欲と,好奇心だけ。そんな,まるで冬眠明けのクマみたいな私が,見て・食べて・遊んで・触れ合った中国をお伝えします。


                  
2011年3月   奥山
       


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2011/10/13

湖南農業大学


 袁卉卉さんが日本語の授業で鹿児島弁について発表するという事なので,彼女の在籍している湖南農業大学へ行った。

 初めて,一人でバスに乗る。
それもまだ行ったことのないところへ。
乗り換えをしなければならないのも少し不安だ。
前日にネットで路線図を確認し,葛先生に乗り換えのバス停の地図を印刷してもらった。
所要時間は1時間くらい。

 星2線に乗り,東バスセンターまで行き,110番に乗り換えた。
今回は確認した路線図通りにバスが走っていたので,動揺することなくスムーズに目的地に到着できた。

 湖南農業大学は長沙市の郊外にあるとても大きな大学だ。
校舎も新しく,教室もとてもきれいだった。
日本語を学んでいる学生も多いらしい。
授業の担当の先生は日本人。
長沙に来て初めてお会いした日本人だ。

 お話によると日本人の教師は農業大学に彼女一人だけらしい。
異国において女性一人で多くの学生に日本語を教えている。

 遠く離れた中国の地方都市で,しなやかで,たくましい素敵な日本女性に出会った。

 学生たちはネットで調べた日本に関する事をプロジェクタを使って発表していた。

2011/10/10

初月給(生活費)


 10時前に事務室に行ったら,劉先生からお金を手渡された。

 中国で初めて貰う給料(生活費)。
貯えが心もとなくなってきていたので,とてもありがたかった。
これで冬の準備ができる。

 給料を手渡しでもらうのは久しぶり,やっぱりうれしいものだ。

 帰りに居酒屋によって一杯というところだが,ここはがまん。
節約第一。

2011/10/07

旅の終わり


 朝,鳳凰を出発した。帰りの列車は普通列車,向かい合う座席で,満員状態。
座れない客が通路に立っているので,トイレに行くのも一苦労。
この状態で約7時間。

 列車の中で張さんと日本語の学習をしていたら周りの客が興味深そうに張さんのノートをのぞきこんでくる。

 隣の女性が何か尋ねてきた。
携帯の辞書で日本語を調べて,「こんにちは」と話しかけてきた。

 筆談と張さんの通訳でいろいろと話をした。

 好きな日本の歌手を聞くと,浜崎歩,次になんと中島美雪と言うではないか。
王菲の名前を出すと「容易受傷的女人」とノートに書いてきた。
「美麗心情」と書いてみせると「本多RURU」と書いた。

 中国の中島みゆきファンに会えたことにびっくり。
テレビにほとんど登場しないみゆきさんの歌が,国境を越えた言葉の違う人々にも愛されていることに感激した。

 夜8時過ぎにアパートに帰り着いた。
鳳凰,すばらしい風景と人々,ぜひまた行ってみたい。
とても充実した旅行だった。

2011/10/06

苗族の村


 張さんの家がある鳳凰の中心街からバスに乗り30分ぐらいのところに張さんのお母さんの故郷がある。
苗族の村だ。

 周りには田んぼがあり,稲刈や脱穀作業をしている人々がいた。
貧しい村の家々,小さな田んぼの様子,庭に遊ぶ鶏,前の道を豚が歩いている。
子どもの頃の忘れかけた風景が目の前に広がっていた。
40年くらい前の故郷の風景。
昨日から感じていた懐かしさ。原風景。

 いよいよ苗族の峡谷へ。
案内は張さんのお母さんとその妹さん(張さんの叔母さん)。

 叔母さんとケさんは苗族の民族衣装に着替えて峡谷へ。
峡谷の雄大さは言葉では表せない。
全部見てまわるのに2時間は必要だ。
高低差もあるので脚力に自信がない人にはちょっとしんどい。

 土産物の屋台も数多く出ていた。

 屋台から少し離れたところには手作りの首飾りを売っている小学校低学年と思われる子どもたちもいた。

 木の実や皮などを使ってその場で首飾りを作り売っていた。
そういう子どもたちの売り場があちらこちらにあった。

 張さんの話では学校に行けない子どもたちもたくさんいるということだ。

 自然の雄大さと同時に現実社会の悲しさも見せつけられた。

2011/10/05

鳳凰二日目


 張さんの家のそばの市場を通りバス停へ向かった。
市場はなんとなく那覇の公設市場の雰囲気がした。

 バスに乗り5分ほどで鍾乳洞前に着いた。
鍾乳洞はとても広く,見てまわるのに2時間ほどかかった。
中はライトアップされ,幻想的な雰囲気を醸し出していた。

 帰ってきて,張さんの新しいマンションに行った。
まだ,内装工事中だったが,部屋はとても広くて住みやすそうだった。
今月下旬にはお披露目の宴会が予定されているそうだ。

 夜はお土産屋巡り。
見てまわるだけでとても楽しく時間を忘れる。
素敵な土産物をたくさん見つけたが,荷物と金額の関係で断念した。

 しかし,人が多い。
それにクラブの音楽がうるさい。
ここには10mおきくらいにクラブがある。
その店同士が競っているかのように大きな音で音楽を撒き散らしている。
この街の雰囲気は大好きだが,あの音にはうんざりだ。

2011/10/04

鳳凰へ出発


 いよいよ,鳳凰への出発の朝。
5時に起きて準備。
6時半には寮の前へ。

 駅前のマクドナルドで簡単な朝食をとった。
エッグマックマフィンらしきものを頼んだ。
昨日のケンチキでもちょっとがっかりだったが,ここでも,残念。
中国のジュースは甘すぎる。
炭酸は抜けている。
やはり,中国では中華料理が一番(あたりまえだけど)。

 8時半の吉首行きの列車に乗った。
途中,常コでケさんが乗ってきた。
常コはイメージしていたよりもずっと大きく,高いビルもたくさん建っていた。
常コ麺が有名らしい。

 常コをすぎると石門という町に着いた。
関羽のふるさとの近くらしい。

 しばらく行くと張家界の駅に着く。
張家界はとても有名な景勝地だ。
アバターのモデルになった地らしい。
雨水により浸食された山々の風景が列車の窓からも見ることができる。
だいぶ上ってきたのでトンネルが多い。

 終点の吉首。
湖南省の地方都市だが,ここも予想以上に大きい。
人口は30万人ほどだそうだ。
ここからバスに乗る。
張さんの故郷鳳凰までもうすぐ。

 だが,ここから道がせまくなってきて,大渋滞。
このシーズンは観光客が大挙してやってくるので,大変らしい。
日が落ちてしばらくしてやっと鳳凰のバスセンターに到着した。
張さんの家にたどり着いたのは夜の8時前。
移動に半日かかった。
改めて中国の広さを感じた。

 夕食を張さんの家で御馳走になった後,夜の鳳凰の街に出かけた。

 人の多さにびっくり。
通勤ラッシュ時のような人波が路地にあふれていた。
屋台も無数にあり,苗族の民族衣装を身にまとった人たちが民芸品を売っていた。

 城郭のような建物があちらこちらにあった。
ここは南の長城があったところらしい。

 それらはすべてライトアップされており,山村の中に別世界が浮かび上がった感じだ。

2011/10/03

星沙


 雨が上がった。
アパートの前の通路には昨日の花火の飛び散った赤い紙が雨でこびりついていた。

 昨日の夕方,掃除のおばちゃんが何かブツブツ言いながら雨の中ほうきであつめていたが,駄目だったみたいだ。

 3時から星沙に出かけた。
インターネットでバスの路線を調べ,降りる場所を確認した。

 今日の目的はケンチキの味調査と,張さん宅への手土産の梨を買うことだ。

 バス停で明日の時間を張さんに電話で確認したら,張さんも星沙に行くと言い出した。

 張さんも星沙のことは詳しくないらしい。
ここは私が調べたことが役に立つと思ってバスに乗って行ったが,調べた道と違う道をバスが曲がった。
あわてて降りたが,降りる予定のバス停はどこにも見当たらない。
後で気づいたことだが,道路工事で通行できないところを避けて,走っているようだ。

 うろうろしながら目的のケンタッキーを探した。
途中で露店の果物店があったので梨を買った。
そうこうするうちに,綺麗な映画館を通り過ぎ,大きな交差点にたどりついた。
角にはLOTUSという大きなスーパーがあった。
品物も豊富でお客もたくさんいた。
それに,なんと,入り口付近に肯コ基の看板が見えた。

 スーパー大好きの張さんはニコニコしながら店内を歩き回っていた。

 夕食は当然肯コ基のフライドチキン。
葛先生がおっしゃっていたように鶏肉の味がしなかった。
 張さんは牛丼を食べていたが,あれは牛丼ではなく中華風ハヤシライス唐辛子和えだ。

 迷ったおかげで,星沙の街を散策することができた。
星沙は綺麗な新しい街だ。
これからどんどん発展していきそうな感じ。
次からは買い物はここでしようと思った。

2011/10/02

花火


 9時半ごろアパートの前で爆竹の音が突然鳴り響いた。
いつものよりもちょっと長く感じた。

 見ると,何台もの車がボンネットにハートのマークを付けてとまっている。
結婚式のようだ。

 アパートからウエディング姿の新郎新婦が出てくると,打ち上げ花火が上がった。

 中国ではイベントがあると必ず花火を上げるらしい。
 
 ミカンの段ボール箱のようなものの中に連発の花火が仕掛けられていて,点火すると次々に上がっていく。
私の部屋は6階なので,目の前を花火が上がって,ちょっと上ではじけていた。

こんなに近くで打ち上げ花火を見たことはない。

2011/10/01

国慶節快楽


 中国の国慶節。
ゴールデンウィーク。
多くの人々が故郷へ帰るらしい。

 昼から張さんと雷さんと3人で,長沙駅のそばに出かけた。
昨夜からの雨が本降りになってきた。
そのせいか,空気はとても気持ちがいい。
ただ,駅のそばに近づくにつれて,車の排気ガスのにおいが立ち込めていた。

 駅周辺は故郷へ帰る人,故郷に帰ってきた人でごった返していた。
人ごみを抜けて,安い衣料品店が軒を連ねているところに行った。
何軒か回って,ウインドブレーカーを一着買った。
80元だった。

 近くのスーパーマーケット(Hypermarket)が安売りだと言うので寄ってみた。
市の中心街にあるスーパーなので品数も多く,お客も多かった。

 Nescafeの缶コーヒーがあったのでつい買ってしまった。

 風雨がだんだん激しくなってきた。
小さな傘なので上着もズボンもだいぶ濡れた。

2011/09/30

ラーメン


 夕方,張さんと雷さんがアパートに訪ねてきた。
ラーメン党の私にラーメンを御馳走するためだ。

 材料も全部買ってきてくれた。
二人ともいつもラーメンを作って食べているということなので,とても手際がいい。

 麺を茹でて,味噌と卵を炒め麺にからめる。
スープはない。

 日本のラーメンは鳥ガラや豚骨や野菜を煮込んでスープにすると説明した。
料理に自信があれば作ってあげることができるのだが…。
日本に来た時においしいラーメン屋に連れて行ってあげよう。

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