屯渓・老街
雲の上の2日間が過ぎ僕はもう昨日の朝着いた雲の上駅に戻っていた。
「何だったんだろう?」という
と、「霧の中の行軍とあの感動の日の出を
見た」充足感が入り混じって、「宿題が残るから旅は楽しいんだ。」と納得
することでした。

高度差773mの雲谷ロープウェイを一気に、といっても結構ゆっくりと、下り
ながら、この山での体験は 案外、僕の
走馬灯の中の一シーンに入るに
違いないとも思った。

2時間のバスからの光景は,明、清の時代の古い民家が残っているという
いわゆる安徽古民家群なのか?世界遺産に登録されているというから、
ここから見える建物群ではないのだろう。一人旅だったら、もっとゆっくり、
見ていければ、「ここまで来てるのになぁ」旅の度にそう、思う。
  荷物を残してきた黄山国際大酒店は、悠久の香りを
漂わせて ゆったりと流れている新安江の岸辺に建ってい
る。
僕等は一昨日行けなかった老街へ向かった。

老街は旅の前から訪れてみたいと思っていたところである。もっとも、老街という名前は、中国、いたるところにある。

字の通り 昔の街という意味で新街との比較にすぎない。
今、中国はスクラップ・アンド・ビルドの荒波の中に全市が
巻き込まれているので、もしかしたら、余程、歴史的価値の
ある老街以外は取り壊される恐れがあるのでは。

 黄山の老街は宋や明代の古い町並みが残されている。

 約1200mの通りは文物商店が軒を連ねている。

・・・・白い壁と黒瓦が特徴の江南建築が連なる老街の石畳を
歩くと、まるで100年まえにタイムスリップしたような感じに
なる ・

・・・       「地球の歩き方」から
 時間が早かったせいか、人通りはまばらだった。
 1時間ほどしか自由時間が無かったので,とりあえず端まで歩いてみようと思って歩き続けた。

 やはり、聞いていた通りお茶・骨董品・墨・硯・筆・茶道具それにいわゆるみやげ物店が軒を連ねている。

 店の中は暗い。店員は余り居ない。 骨董品屋が面白い。
 歴史民芸博物館に入ったようだ。
 
いわゆる骨董品もあるが玩具類も多い。それも昔の玩具が。
一軒だけで持ち時間が過ぎそうである。
 
 大体、看板からして立派なのが多い。西安の老街・「古文化街」と、大理・老街の中間か否、一軒のスケールはこちらの方が立派に見える。
 
 店先で印鑑を彫り売りしているのを見かけたので、ちょっと立ち寄ってみた。こんな場所が意外と上手だと思って。

娘が主人に頼まれたらしい。明日、杭州の西冷印社で買おうと思っていたけど。

 人なつこい、それでいて結構、芸術家風の男に訊いて見た
  一個、30元でいいか?答えは「可以」
  10分で出来ますか? 答えは「可以」
  二個,40元でどうでしうか?  「可以」

人が良さそうで、おまけに上手そうだったので、それ以上は
値切りたくなかった。印艦はいくら台石が良くても、彫る字が良くないと腹がたつものだが、彼の文字は本物だった。
 
 もっとも、彼女の夫が気に入ったかどうか?定かではないが

僕の見たところ優をつけたい。
 少なくとも、春、三峡下りの船の中で、友人のピーカン氏が
息子に奮発した水晶の印艦「シャチハータ」よりは比較にならなかった。

 あっという間の一時間でした。まるで、昔、あったクラシックレコードのサンプル盤、最初の1〜2小節で次に移る。そんな感じの時の流れでした。

 come back again!中国語も出ません。この後の杭州までの田舎道を走るバスの旅は良かったです。
 珍しく隣の客も、とても興味深げに窓外を見続けていました。
「可以」いいですよ。の男
売り物か?こんなところにポーがいた。
孫娘・ミウのお気に入りグッズ・テレタビーズ
老街の家、独特の壁
車中から見る家、白壁に黒屋根
次は杭州です。
これがうだつ??