2004/03/06

今日は休日。早速、1年生の生徒達からデートの申し出が来た。
 図書館と天心公園に一緒しませんか?と言う誘いである。むろん、断るわけもなく、市内見学と相互学習の始まりである。

 男一人・武漢出身の屈君は大学出の日本歴史に詳しい青年である。松本清張と司馬遼太郎のフアンだそうで、いろいろな勤皇の志士に詳しいのにはちょっとびっくりした。あと、4名の少姐たち。長沙弁の僕の老師になった黄玲さん、日本人美人タイプの陳さんは南昌出身。

歩いて20分のところに図書館はある。近道を行きましょうと、民家の中や路地を通る。表通りと裏通りの格差にはいつも驚かされる。
西安でも北京でもそうだったが、裏通りを歩くときは何故か身構えるきもちになるものだけど、この街を歩いていて、そんな気持ちにならないのである。


べつに治安の問題でもなさそうである。もしかしたら、今の自分に旅人意識がないせいかもしれない。住人になっている生徒達と気持ちが一緒なのかも、と思う。

 図書館を出て又みんなでがやがやと街を歩くこと20分ぐらいで目的地の天心公園に着いた。
 歴史にうるさい屈クンがしきりに僕に語りかけて来た。『太平天国』を先生は知っているか?と聞いてるらしい。「不知道」とこたえると、有名な話である。こここそがその蜂起した場所なんだ。と言いたいらしかった。僕の電子辞典にも書いてあった。




 太平天国:1851年から1864年・洪秀全らによる中国史上最大の農民反乱で建てられた国家政権、キリスト教信仰に基づき“拝上帝会”を組織、広西で蜂起したのち北上して首都を南京に定め、“天京”と称した。

天心閣の説明を湖南省の旅行案内によれば・・・長沙市南東の高い一角に位置し登れば長沙市全容を鳥瞰できます。高さ17・5m全部で花崗岩の彫刻品で装飾され、湖南省唯一の古色蒼然としている奇抜な形の古城です。
・・・・と、あまり上手い説明とは言えませんが、来て見ると、なかなかいいところです。下の公園内ではおびただしい数の人がなんと凧揚げをしていました。

 竹岡健一氏のホームページ『見知らぬ街で』でなんとなく長沙の凧上げ好きは感じていましたけど今回、目の前で実体験しました。

帰りは学生たちと街中の食堂で面条(うどん)を食べて帰ってきました。

大石ケイジ的長沙日記