大石ケイジ的長沙日記
君山銀針
2004/04/04

君山は洞庭湖の中に浮かぶ小さな(と思って行ったらとても驚くほど大きな島だった。正直のところ、日本で考える小島とは全くイメージが違いますね。)でも、旅の案内にはそう書いてあります。

君山銀針とは・・・その島にだけ採れるユニークなお茶のことです。

 これも正直なところ、中国は何処に行っても「ここはお茶の名所といいます」ね。
説明を聞いていると、買って見たくなるから不思議です。
 食堂や、バスなどで応対される服務員(小姐たち)と土産売り場の小姐たちは
 「ほんとうに、同じ中国人?ジェンダ!タシー・イヤンダ・ジョンゴレン・マ?」と訊きたくなりますね。

さて、君山銀針は芽の先が丈夫でピンとしていて綿毛が多く長さも太さも均一で、海のほうずきに似た感じです。
 ガラスの長めのコップ(よくこちらの茶館で出る)に熱湯を注ぎます。湯気が逃げないように蓋をしますと、数分経つと一本一本の茶がスーッと底の方に沈んでいきます。全部底に沈んだ様子は正に奇観ともいうべき、今まで見たこともない美しさです。

 又熱湯をそそぐと、今度は、一本一本の銀針状の茶が上に上がります。眺めているだけで楽しい茶ですね。
 味の方はあっさりしていて、そして、少々苦味があって結構美味しいお茶です。
 いつか、上海で買った「一葉茶」のあの苦さに比べれば飲めるほうかも知れません。

 もちろん買いましたよ。ここでだけしか買えないものですから、皆さんの中で
 「イャー、飲んでみたいなァ、眺めて見たいもんだなァ・・・・」と、思った人は僕が帰った頃メールをください。少し、試飲程度なら送って上げましょう。

 ともあれ、お茶の味道については、日本人と彼らとは味覚が違いますので何ともいえませんが、これは、僕の持論ですけど、もし、日本茶(煎茶・抹茶・ほうじ茶・深蒸し茶)などの味を覚えたら、中国人もどちらを選ぶでしょう?

 日本に来て緑茶に親しんだ中国人の殆どが烏龍茶と両方出したら緑茶の方を選びますね。慣れというのは怖いものですね。

 何倍も飲むなら龍井茶ですね。僕は・・・
 こちらの喫茶店(大きいのがありますよ)では茶がいいですね。少し減ると小姐が熱湯をすぐ注ぎ足してくれます。

 全く違うのは飲むものに対して中国人は第一義に考えることは「それは体に悪い。その飲み方は良くない」こう言います。これは、子供の時からの洗脳でしょう。何千年続いている観念といえますね。

 話が少しそれますが、まず食事の時、絶対、お茶や水やまして、アルコールなどは一緒にというか交互にはとりません。

かなり固め(慣れない日本人なら多分箸で取れないぐらい)のご飯に辛い(唐辛子や塩)おかずでも何も飲みません。食事のとき飲むと身体に悪いからです。スープは飲みます。まして、ごはんと一緒に冷たいビールを一杯など言語同断ですね。

 僕はいつもこれをやります。こうしないと僕の喉を食べ物が通らないからです。
 おまけに青島ビール350ミリ一本は3元(45円)ですから、日本人なら同じパターンをとると思いますよ。

 中国の食堂は大きな菜館は別にして、冷やしたビールはありません。ビンダ!と言うとドン!15分。と答えます。「冷蔵庫で冷やすから15分待ってくれ!」夕べも長沙駅近くの餃子店で言われました。この頃は暖かいビールにも慣れてきました。

 湯船に入る習慣のない中国人にとって「風呂上りにキューッと一杯は」ありません。可哀そうですね。でも、この頃少し変わってきました。例の南国雨林や碧水温泉です。

 あそこでは風呂上りに休憩室で冷たいビールを飲みながら肴をつまんでいます。もう、日本と全く同じ光景です。「身体に悪いよ。」は何処に行ってしまったのでしょうか?ついでに書いときますが、ここの休憩室はチョットすごいですよ。

 豪華ベッドやふわふわ椅子にフトンつき大部屋(セット椅子が30台並ぶ)は暗くて眠りを誘います。可愛い小姐たちがドアのところに立っています。(変な想像はしないように。健全サウナですよ)
 この前はベッドサイドに冷えたビールをとって30分寝てました。

 いやぁ、話が何処から飛んでしまったのでしょう?
君山の銀針の説明が脱線もいいところです。しばらく、インターネットが故障していたので、喋りたい事が溜まってしまいました。実は、ここ岳陽ではもっと楽しいことがあったのですがちょっと公表出来ません。

 どうしても訊きたい人は、一緒に夜釣りにでも行った時、船の上から月や星を眺めながら、クーラーの中から冷えた発泡酒でも飲み合いながら、お話して差し上げましょう。

 写真の説明かたがたお話しますと、僕はここで高貴な僧から運姓を見て貰いました。結果的には120元のドデカイ赤ローソクを買わされた?(などと佛時においては言ってはいけない)点けた火は100日燃え続けここの僧が拝してくれるそうですから安いものです。

 僕は佛と強い因縁があるそうです。孫と貴方は縁が強く、又、祖父母との繋がりもとても強いのだそうです。
貴方は金や地位に今までの人生でこだわって生きてこなかった、これからも同じように生きてください。と僧は僕に語った。

 その生き方の全ては貴方の孫に伝わり、お孫さん自身の心の支えになるのです。・・・金色の護身符と僕の尊者を一枚頂いた。帰ったら、孫娘・美宇ちゃんに早速、あげようと思う。

 長沙の駅に着いたのは9時30分でした。
 来週はこの駅から張家界へ向けて、二泊のたびに出ます。張家界から来ている王志国くんの案内で、費用はなんと往復の寝台列車代込みで2万円そこそこというからビックリします。