大石ケイジ的長沙日記
烈士公園と湖南博物館に行きました。
2004/03/15

 実は昨日、図書館に行った後、湖南博物館に2000年前のミイラ美女に会うためにと春爛漫の烈士公園の散歩を愉しもうと、しぶる、屈クンを無理やり誘って行って来た。

 一人、五十元と聞いた屈くんは僕の腕を引っ張る。
 「高過ぎる、先生、止めよう、公園だけでいい。」

 確かに高い、こちらの感覚では、でも、この美女がもし国立博物館に来たら恐らく5000円はするかも知れない。たかが750円ぐらいじゃないか。

 「ここで見なけりゃ、何処で見る。」
 というわけで二人分100元を奮発した。屈クンは今度は 「ミイラは怖いです。」とまだ何やらつぶやいていた。

 もったいぶった館内は、あちこちに制服の監視人が立っていて、ものものしくさえもした。下ったり上がったり、2000年前の美女に会うまでは時間がかかった。

 初めて彼女にお会いした時は
 「このミイラは彼女ではなく一緒に発掘されたお連れの方でしょう」と、屈クンに言った。僕の想像が出来すぎていたのだ。

 何年か前、東京で見た、あのシルクロードの「楼蘭王国の美少女」も、ウルムチで見た何体かのミイラたちも、何かしら、ひからびてはいたけど悠久の昔の姿を想像させてくれた。


 けれど、そういえば、彼女はミイラではない。身体もずっと大きい。まとった衣服から出ている手足も、そして口もはるかにリアルだった。にもかかわらず興奮しないのは何故なんだろう。
僕はこの人は彼女じゃないと思っていたからなのか?

 他にミイラはなくやはり彼が彼女だと知り、僕はもう一度引き返したい思いにかられた。結局、それは果たさなかったけど、またいつか、今度は彼女と思って眺めて見たい。

 烈士公園では、思いがけず革命の志士たちの中に黄興の写真と、彼の書いた書を発見した。写真に写した。
 上手く撮れているといいが、中村教授がこのHPを見てくれるといいのに。

 黄興はまだこれからいろいろ発見したいと思う。

 でも、何故かこちらの人は自分の国の歴史上の人物より、今の方に関心が強いような気がしてならない。

 写真をいっぱい撮ったので別バージョン(烈士公園写真集)で見てください。サムネイルもあります。

 http://www.keiji.tenmonkan.com/chosaalbum4.htm